
英国におけるグルコサミン使用とアルブミン尿の関連性:コホート研究およびメンデルランダム化研究
要旨:
グルコサミンは一般用医薬品として広く使用されている栄養補助食品であり、これまでの研究から、いくつかの良好な健康アウトカムとの関連が報告されてきた。
しかし、そうした関連を説明し得る生物学的機序は十分に解明されておらず、因果関係については不明な点が残されている。
その仮説の一つとして、グルコサミンが血管内皮機能を保護する可能性が指摘されている。
アルブミン尿は腎臓における血管内皮機能障害の早期指標であり、腎機能低下の進行や心血管疾患の有害転帰と関連することが知られている。
こうした背景のもと、英国の大規模疫学データベースであるUK Biobank(436,200人)を用い、グルコサミン使用とアルブミン尿との関連について検討が行われた。
解析では、自己申告によるグルコサミン使用と、尿アルブミン・クレアチニン比(uACR)のカテゴリーとの関連を評価するため、単変量および多変量の順序ロジスティック回帰分析が実施された。
さらに副次解析として、現在利用可能なデータを用いた因果推論の限界を示す目的で、UK BiobankおよびCKDGen(計67,452人)の要約遺伝子データを用いたメンデルランダム化(Mendelian randomisation:MR)解析が行われた。
その結果、グルコサミン使用者は、非使用者と比較してuACRが低いカテゴリーに分類される可能性が高いことが示された(オッズ比0.81、95%信頼区間0.80~0.83、p<2.2×10⁻¹⁶)。
この関連は感度解析においても一貫して認められ、年齢、性別、肥満指標で調整後も維持されていた。
一方、MR解析では、遺伝的に推定されたグルコサミン使用とアルブミン尿との間に明確な関連は認められず、遺伝的負荷の標準偏差あたりのlog uACR変化は1.11(95%信頼区間 −3.01~5.23、p=0.60)であった。
これらの結果から、UK Biobank参加者においてアルブミン尿は比較的高頻度に認められ、その中でグルコサミン補助食品の使用が低いアルブミン尿レベルと関連していることが初めて示されたと筆者らは報告している。
この所見は、血管内皮を介したグルコサミンの潜在的保護作用という生物学的仮説と整合的である一方で、その関係が因果的なものか、あるいは交絡因子によるものかは依然として明らかではない。
また、サプリメント使用を遺伝的指標で代替するMR解析の限界が指摘されており、循環血中グルコサミン濃度を直接測定した全ゲノム関連解析の必要性が強調されている。
グルコサミンは一般用医薬品として広く使用されている栄養補助食品であり、これまでの研究から、いくつかの良好な健康アウトカムとの関連が報告されてきた。
しかし、そうした関連を説明し得る生物学的機序は十分に解明されておらず、因果関係については不明な点が残されている。
その仮説の一つとして、グルコサミンが血管内皮機能を保護する可能性が指摘されている。
アルブミン尿は腎臓における血管内皮機能障害の早期指標であり、腎機能低下の進行や心血管疾患の有害転帰と関連することが知られている。
こうした背景のもと、英国の大規模疫学データベースであるUK Biobank(436,200人)を用い、グルコサミン使用とアルブミン尿との関連について検討が行われた。
解析では、自己申告によるグルコサミン使用と、尿アルブミン・クレアチニン比(uACR)のカテゴリーとの関連を評価するため、単変量および多変量の順序ロジスティック回帰分析が実施された。
さらに副次解析として、現在利用可能なデータを用いた因果推論の限界を示す目的で、UK BiobankおよびCKDGen(計67,452人)の要約遺伝子データを用いたメンデルランダム化(Mendelian randomisation:MR)解析が行われた。
その結果、グルコサミン使用者は、非使用者と比較してuACRが低いカテゴリーに分類される可能性が高いことが示された(オッズ比0.81、95%信頼区間0.80~0.83、p<2.2×10⁻¹⁶)。
この関連は感度解析においても一貫して認められ、年齢、性別、肥満指標で調整後も維持されていた。
一方、MR解析では、遺伝的に推定されたグルコサミン使用とアルブミン尿との間に明確な関連は認められず、遺伝的負荷の標準偏差あたりのlog uACR変化は1.11(95%信頼区間 −3.01~5.23、p=0.60)であった。
これらの結果から、UK Biobank参加者においてアルブミン尿は比較的高頻度に認められ、その中でグルコサミン補助食品の使用が低いアルブミン尿レベルと関連していることが初めて示されたと筆者らは報告している。
この所見は、血管内皮を介したグルコサミンの潜在的保護作用という生物学的仮説と整合的である一方で、その関係が因果的なものか、あるいは交絡因子によるものかは依然として明らかではない。
また、サプリメント使用を遺伝的指標で代替するMR解析の限界が指摘されており、循環血中グルコサミン濃度を直接測定した全ゲノム関連解析の必要性が強調されている。

