Q&A｜安心・安全な『キチン関連総合メーカー』なら甲陽ケミカル株式会社

キチンとキトサンは、カニやエビなど甲殻類の殻に存在する動物性食物繊維です。多孔質で生体になじみやすく、アミノ基がプラスに帯電していることから、マイナスの帯電物質を吸着する性質があります。上記の性質から、その用途は幅広く、以下の原材料や目的で用いられています。 ・ヘアケア・スキンケア製品 ・火傷やキズをきれいに治すための創傷被覆材 ・縫合糸、人工皮膚や人工血管 ・靴下や下着に用いる抗菌防臭繊維 ・工場における公害対策のための重金属処理 ・食品添加物の除去 甲陽ケミカルでは、食用を中心としたベニズワイガニ由来のキチン・キトサンの製品製造を行っています。

「グルコサミン」は関節の軟骨を構成するアミノ酸です。米国では変形関節症についてレベル2の評価を受けており、国内においても、グルコサミンは関節の動きや骨代謝のサポートが注目されています。

甲陽ケミカルの製品は、食品に使用していただけます。弊社製品の主な用途は、サプリメントをはじめとする食用です。製品の製造には、品質や安全性に配慮し、厳格な管理を行っています。

現在、甲陽ケミカルで取り扱う製品は、医薬品の成分としてご使用できません。ただ、医薬品の原料は法令により規格が定められており、ご希望の規格をご指定いただければ、特注品として対応可能なケースもありますので、ご相談ください。 なお、医薬部外品原料としてはグルコサミン、キトサン、N-アセチルグルコサミンの取り扱いがございます。

グルコサミンは、動物や人間の体内にあるアミノ糖のひとつです。粘りのあるムコ多糖の成分として軟骨や結合組織に広く分布しており、軟骨組織を形づくる最も重要な栄養素のひとつでもあります。人間、動物は体内でこのグルコサミンを生合成していますが、加齢に伴い合成が分解に追いつかなくなることで、体内や関節内で不足すると考えられています。 グルコサミンは、ムコ多糖の構成成分として自然界にも広く分布しています。特に甲殻類の殻にはキチンとして多く含まれており、カニやエビの殻から抽出したキチンを分解することでグルコサミンを得ることができます。 グルコサミンは近年、加齢や過度の運動により起こる変形性膝関節症に対する有用性が確認され、欧米では予防や治療用として使用されています。

グルコサミンは、結合している分子の違いによってグルコサミン塩酸塩、グルコサミン硫酸塩、N-アセチルグルコサミンなどいろいろな種類があります。また、通常グルコサミンはアミノ糖の単糖ですが、オリゴ糖になったオリゴグルコサミン（キトサンオリゴ糖）、オリゴ‐N-アセチルグルコサミン（キチンオリゴ糖）もあります。単糖のそれぞれのグルコサミンもオリゴ糖のグルコサミンも分子量、構造、物性、吸収、代謝などには違いがあり全く別の物質です。 それぞれに期待される機能についても当然違いがあります。 一般的に健康食品などで使われているグルコサミンは、グルコサミン塩酸塩で、表示上は塩酸塩が省略されてグルコサミンとなっています。

グルコサミンは元々生体内に広く分布する成分で有害性はありません。食品として一般的な安全性試験、ラットによる急性毒性試験や、微生物での変異原性試験でも安全なことが確認されています。過剰摂取の安全性についても、健康な志願者に4.5gを一度に食べさせても健康症状や胃腸症状、自覚症状などに異常はありませんでした。

キトサンは天然のアミノ多糖類です。甲殻類の殻やキノコなどの菌体の細胞壁に含まれる高分子多糖類で、人間の消化酵素では分解されないカチオン性の食物繊維です。近年、血清コレステロール値の改善、脂肪吸収阻害、血圧上昇抑制など様々な生理機能が認められることが報告され、食品・医薬業界で大きな関心を集めています。

N-アセチルグルコサミンは天然のアミノ糖であり、人間や動物の体内でヒアルロン酸の構成成分です。人間の体内にも多く分布していますが、自然界では甲殻類の殻やキノコなどの菌体の細胞壁に含まれるキチンの構成成分として広く分布しています。N-アセチルグルコサミンは近年、乾燥肌や骨質の改善、変形性膝関節症への有効性のデータが出てきています。

オリゴグルコサミンは、別名「キトサンオリゴ糖」ともいい、グルコサミンが２〜８個程度つながったオリゴ糖です。NK(ナチュラルキラー）細胞活性による免疫賦活作用や肝機能の改善など、近年注目され始めた素材です。

オリゴ‐N-アセチルグルコサミンは、別名「キチンオリゴ糖」といい、N-アセチルグルコサミンが1〜6個程度つながったオリゴ糖です。5〜6糖程度の重合度の高いキチンオリゴ糖で抗腫瘍活性が認められ、また、プレバイオティクスとして整腸作用も期待できる素材です。