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変形性膝関節症患者における炎症因子と膝関節機能に対する運動療法によるグルコサミン塩酸塩とエペリゾンの有効性

著作名:
出典:
J Drug Target. 2025 Oct 15:1-6
DOI:
10.1080/1061186X.2025.2573055
キーワード:
関節, ヒト試験
要旨:
変形性膝関節症(knee osteoarthritis:KOA)患者において、グルコサミン塩酸塩と筋弛緩薬エペリゾン、さらに運動療法を組み合わせた治療が、炎症指標および膝関節機能に及ぼす影響について検討が行われたと筆者らは述べている。
対象はKOA患者60例であり、無作為に2群に割り付けられ、A群30例はグルコサミン塩酸塩と運動療法の併用、B群30例はグルコサミン塩酸塩にエペリゾンと運動療法を追加した治療を受けた。
治療前後で、血清中の炎症性因子であるマトリックスメタロプロテアーゼ3(MMP-3)、腫瘍壊死因子α(TNF-α)、インターロイキン6(IL-6)が測定されたほか、膝症状スコア(疼痛、こわばり、日常生活動作)、機能評価として膝屈曲可動域(range of motion:ROM)、Lysholmスコア、5回立ち座りテスト、15メートル歩行時間が評価され、あわせて臨床的有効率が算出された。
治療後には両群とも血清MMP-3、TNF-α、IL-6が低下したが、その低下幅はB群で有意に大きかったと報告されている(p<0.001)。
また、B群ではA群と比較して、疼痛やこわばりなどの症状スコアが有意に低く(p<0.05)、ROMおよびLysholmスコアの改善がより顕著であり(p<0.001)、立ち座り動作や歩行時間といった機能指標においても良好な成績が示されたとしている(p<0.001)。
臨床的有効率についても、B群は100.00%であり、A群の86.67%を有意に上回ったと筆者らは報告している(p=0.038)。
これらの結果から、筆者らは、KOA患者においてグルコサミン塩酸塩単独療法と比べ、グルコサミン塩酸塩にエペリゾンおよび運動療法を併用する治療が、炎症反応や自覚症状の軽減、ならびに膝関節機能の改善とより強く関連していることが示唆されたと述べている。