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線維芽細胞成長因子21産生促進によるグルコサミンの学習・記憶機能増強

著作名:
出典:
Int J Mol Sci. 2024 Apr 10;25(8):4211
DOI:
10.3390/ijms25084211
キーワード:
in vivo, in vitro, 認知機能
要旨:
線維芽細胞増殖因子21(FGF21)は、代謝と脳機能に重要な役割を果たしている。グルコサミンは、その多様な有益作用が認められている。
本研究では、グルコサミンによるFGF21産生の調節と、学習・記憶機能への影響を明らかにすることを目的として、
in vivoおよびin vitroモデルを用いて、普通食または高脂肪食を与えたマウス、グルコサミンを負荷したマウスHT22海馬細胞、STHdhQ7/Q7線条体細胞、ラット大脳皮質一次ニューロンに対するグルコサミンの影響を調べている。
その結果、グルコサミンはマウスの学習・記憶機能を促進し、海馬、大脳皮質、線条体、HT22細胞、STHdhQ7/Q7細胞、大脳皮質ニューロンにおいてFGF21の発現をアップレギュレートすることが示された。
グルコサミンとFGF21受容体FGFR1阻害剤(PD173074)を併用投与した動物では、グルコサミンによる学習・記憶機能の増強と海馬におけるFGF21産生誘導が有意に抑制された。
根本的な分子メカニズムを探る中で、HT22細胞ではNF-κB、Akt、p38、JNK、PKA、PPARαが、STHdhQ7/Q7細胞ではNF-κB、Akt、p38、PPARαが関与している可能性が指摘された。
グルコサミンは、HT22細胞ではp65、Akt、p38、CREBの活性化を、STHdhQ7/Q7細胞ではp65、Akt、p38の活性化を媒介することができた。
蓄積された知見から、筆者らは、グルコサミンが脳内のFGF21産生を誘導することにより、学習・記憶機能を高める可能性が示唆されると述べており、
この誘導は、少なくとも部分的には、グルコサミンによるNF-κB、Akt、p38、PKA/CREB経路の活性化によって媒介されるようであると述べている。