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グルコサミン硫酸塩の段階的投与がブロイラー鶏の成長、血液学的および生化学的健康バイオマーカー、枝肉特性、および経済効率に及ぼす影響

著作名:
出典:
Poult Sci. 2025 Nov;104(11):105768
DOI:
10.1016/j.psj.2025.105768
キーワード:
in vivo, 飼料
要旨:
本研究は、エジプトの飼養条件下で飼育されたブロイラー鶏において、飼料中のグルコサミン硫酸の添加量を段階的に変化させた場合の成長成績、血液学的および生化学的指標、枝肉特性、ミネラルプロファイル、ならびに経済効率に及ぼす影響を検討したものである。
供試動物として、1日齢の未判別Cobb 500雛300羽(平均体重41.8±0.2 g)が用いられ、無作為に4群に分けられた。
すなわち、グルコサミン硫酸を添加しない基礎飼料を給与した対照群と、0.1%、0.2%、0.3%のグルコサミン硫酸を添加した3つの処理群であり、各群は15羽からなる5反復区で構成され、42日間飼育された。
その結果、最終体重および総増体量はGS添加量の増加に伴い直線的に増加し(p<0.001)、一方で飼料摂取量は減少し(p=0.002)、飼料要求率は有意に改善した(p<0.001)と筆者らは報告している。
胸肉、腿肉、フィレ、内臓を含む枝肉歩留まりは有意に向上したが(p<0.05)、腹腔脂肪には有意な変化は認められなかった(p=0.093)とされている。
グルコサミン硫酸の添加は血液学的指標にも好影響を及ぼし、白血球数、リンパ球および異好中球の割合、貪食活性および貪食指数が向上したと報告されている。
血清生化学的解析では、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、乳酸脱水素酵素(LDH)、尿酸、クレアチニン濃度が低下し、γ-グルタミルトランスフェラーゼ(GGT)活性が上昇した(p<0.01)ことから、肝機能および腎機能の改善が示唆されたと筆者らは述べている。
さらに、グルコサミン硫酸は血清グロブリン、イオン化カルシウム、およびリン濃度を上昇させる一方で、アルブミン、コレステロール、トリグリセリド、ナトリウム、塩化物濃度を低下させたとされている。
一方、総タンパク質、総カルシウム、カリウム、ならびにアルカリホスファターゼ(ALP)活性には有意な変化は認められなかった(p>0.01)。
経済的評価では、飼料費は増加したものの、グルコサミン硫酸0.3%添加群において最も高い純利益および経済効率が得られたと報告されている。
これらの知見から、飼料中への0.3%グルコサミン硫酸添加は、ブロイラー生産における成長成績、健康状態、および収益性を向上させる有益な飼料添加物である可能性が支持されたと筆者らは述べている。