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原料,作用機序・メカニズム

キトサンオリゴ糖類による植物防御:ハダニに対する応用

出典:
Pest management science. 2026
DOI:
10.1002/ps.70843
キーワード:
農業利用, 作用機序, in vivo
要旨:
現代農業における農薬耐性の増加と環境劣化への対応として、持続可能な害虫管理戦略が求められている。筆者らの研究では、グルコサミン豊富な部分脱アセチル化キトオリゴ糖(DACOS:脱アセチル化度85.6%、平均分子量1092.52 Da)がナミハダニ(Tetranychus urticae Koch)に対する植物防御誘発物質として機能するかどうかを検討した。
生体内バイオアッセイにより、DACOS処理されたインゲン苗の葉上でハダニの生活能力が低下することが示された。局所効果は80 mg L-1(ppm)で最も顕著であり、6日後にハダニの生存率が30%低下し、累積産卵数が41%減少したと筆者らは報告している。全身効果は160 ppmで最強を示し、局所防御と全身防御の誘発に異なる濃度要件があることが示唆された。行動選択試験では、DACOS処理葉に対するハダニの忌避性が73%に達したと筆者らは報告している。直接的なダニ殺傷作用は認められず、DACOS が植物防御誘発物質として機能することが確認された。代謝プロファイリング分析により、忌避性特性を有する揮発性有機化合物を産生するモノテルペノイド生合成およびα-リノレン酸代謝などの経路が活性化していたことが明らかになった。
筆者らの結果から、DACOS は環境配慮型で非生物的誘導抵抗性刺激物質として機能し、植物防御を強化し、農薬耐性を迂回し、農作物生産の持続可能性を促進できることが示唆される。